ニュートリノは光より速かった?というニュースで実感する地球の丸さ

2011.09.23

CERN

OPERAの研究グループが光よりニュートリノのほうが速かったという実験結果を発表しています。

もし本当なら世紀の大発見ですよー。

 
このデータを公表したのは素粒子ニュートリノの実験をしているOPERA(Oscillation Project with Emulsion-tRacking Apparatus)の研究グループ。スイス・フランス国境にあるCERN(欧州合同原子核研究機構・セルン)からイタリア中部にあるGran Sasso National Laboratory(グラン・サッソ国立研究所)にニュートリノを発射したところ、732キロの距離を2.43ミリ秒(0.00243秒)で到着したのだそうです。

CERNからGran Sassoまで
この距離を0.00243秒でビューン。緑がCERNで赤がGran Sassoです。

 
これを光のスピードと比べてみるとニュートリノのほうが60ナノ秒(0.00006ミリ秒・0.00000006秒)速かったのです。許容誤差がプラスマイナス10ナノ秒なので、少なくとも50ナノ秒はニュートリノのほうが速かったという実験結果になっています。
※秒変換。多分合ってると思いますがゼロが多すぎてもう(笑)

 
今回CERNからGran Sassoまで発射されたのは「ニュートリノビーム」と呼ばれるもの。

Large Hadron Collider
CERNのLHC(Large Hadron Collider・大型ハドロン衝突型加速器)で加速された陽子ビームから作られたニュートリノをGran Sassoに向けて発射しています。

 
ニュートリノビーム
発射されたニュートリノは最大で地下11.4キロのところを通りながらGran Sassoまで到着したというわけです。(図は幅が約7分の1に縮小されています)

 
イメージしやすいように距離や深さを日本に置き換えてみると、今回の732キロは東京ー広島間(675キロ)や東京ー札幌間(830キロ)が近い感じ。深さは富士山3つ分(11.3キロ)ぐらいという感じでしょうか。
東京と広島や札幌を本当の直線で結ぶと、その線は地表から富士山3つ分ぐらい地下を通るというわけです。地球って丸いんですねぇ。

 
(via sciencemag,BBC,Aol.,OPERA

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