それで結局どこに落ちたの? 世界中が追いかけた人工衛星「UARS」落下協奏曲

2011.09.27

UARS

1991年9月12日、スペースシャトルディスカバリーから放出されたUARS。

UARS(Upper Atmosphere Research Satellite・上層大気観測衛星)はその名の通り大気圏の上層部分を観測する衛星で、2005年12月まで使用された後、運転を停止。軌道上に放置されていました。その大きさはバスぐらい。重さ実に6トンにもなる巨大なものです。
 
その後、制御不能のまま徐々に高度は下がり、大気圏へ。
 
科学者たちの予想では大気圏突入しても燃え尽きず26個の破片(合計500kgぐらい)が地上に到達すると予想され、日本にも落ちてくるかもしれしれないとあって、文部科学省からも公式発表が出たりしていました。

文部科学省UARSの落下について

米国航空宇宙局(NASA)は、上層大気調査衛星「UARS」が大気圏に再突入する見通しを発表しました。その際、大気圏において衛星が燃え尽きず、日本を含む世界中の広い地域(北緯57度~南緯57度まで)において一部破片が地上に落下するおそれがあり、人に障害を与えるリスクは1/3,200とされています。
(文部科学省2011.09.21)

 

高度180キロ、170キロ、160キロ。徐々に高度を下げながらもなかなか落ちてくる時間や場所が特定できず、何度か突入予測が延期されながら最終的には2011年9月24日12時45分から13時45分の間(日本時間)に突入するだろうとNASAが発表。TwitterやUSTREAMで世界各地の人々がその行方を追いかけていつ落ちるのかを見守っていました。

 

そして13時33分。NASAのTwitterから
UARS落下をツイートするNASA
UARSはすでに落ちてる可能性がある。私たちはアメリカ軍(US strategic Command)からの確認を待っているところだ。とツイートが。

 
後日NASAからは、9月24日12時23分から14時09分の間に大気圏に突入したと発表されました。またアメリカ軍の統合宇宙作戦センター(Joint Space Operations Center)は、13時16分に落下したのではないかと推定しています。

UARSの軌道
9月24日12時23分から14時09分のUARSの軌道はこんな感じ。13時16分だとすると、北太平洋に落ちているということになりそうです。

 
現在のところ、陸地に落ちた報告は届いていないとのことで、どうやらNASAやアメリカ軍もどこにどんな風に落ちたのか正確には把握できていないようです。

 

Any pieces of #UARS found are still the property of the country that made it. You’ll have to give ‘em back to U.S.
(NASA on Twitter 2011.09.24)

UARSの破片はそれを作ったアメリカのもの。アメリカに返すようにとNASAがTwitterで忠告していたのが印象的でした。

何はともあれ大事故にならなくってよかった。7,316日の宇宙の旅。お疲れUARS!

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