イグノーベル賞 2011 まとめ

2011.09.30

リトアニア市長が装甲車で違法駐車を!

第21回のイグノーベル賞が発表になっています。

イグノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞。

今年の受賞研究もユニークなものがいっぱい。ざっくりまとめてみたのでどうぞ。
(イグノーベル賞公式サイトより)

 

Physiology Prize(生理学賞)
カメではあくびはうつらない
Anna Wilkinson, Natalie Sebanz, Isabella Mandl and Ludwig Huber
(イギリス、オランダ、ハンガリー、オーストリアの研究グループ)

人から人へうつるあくびの現象の理由を探るために、アカアシリクガメを使って実験してみた結果、カメがあくびをすること他のカメのあくびを見ることとの間に因果関係がないことが実証されました。

Chemistry Prize(化学賞)
寝ている人にわさびの匂いで危険を知らせるための理想的な濃度の研究
Makoto Imai, Naoki Urushihata, Hideki Tanemura, Yukinobu Tajima, Hideaki Goto, Koichiro Mizoguchi and Junichi Murakami
(日本の研究グループ)

聴覚障害者などが寝ているときに火災警報器の音に気が付きにくいことから、刺激のある匂いで目を覚ますことができないかと研究を重ねて、わさびスプレーとそれを利用した警報装置を開発しています。

Medicine Prize(医学賞)
トイレに行きたいのを我慢している時の方がよりよい決断ができる
Mirjam Tuk, Debra Trampe, Luk Warlop, Matthew Lewis, Peter Snyder, Robert Feldman, Robert Pietrzak, David Darby, and Paul Maruff
(オランダ、イギリス、ベルギー、アメリカ、オーストラリアの研究グループ)

トイレを我慢していない時より、トイレを我慢している時のほうが、すぐに選べる小さな利益より、その後に得られる大きな利益を選ぶということが分かりました。(例えば明日もらえる16ドルと、35日後にもらえる30ドルとどちらがいいかといった質問に対して)

Psychology Prize(心理学賞)
分からないことを理解するために人々はため息をつく
Karl Halvor Teigen
(オスロ大学・ノルウェー)

ため息は単なるため息ではなく、困難な作業に対する反応として起こるものだという研究結果を発表しています。

Literature Prize(文学賞)
構造化した遅延理論について
John Perry(スタンフォード大学・アメリカ)

人には重要事項を後回しにしてしまう習性があるので、それを利用して二番目以降のタスクをどんどん片付けて行こうというテクニック「How to Procrastinate and Still Get Things Done」が受賞。

Biology Prize(生物学賞)
あるビールボトルにはある特定のタマムシがくっつく
Darryl Gwynne, David Rentz
(カナダ、オーストラリア、アメリカの研究グループ)

オスのタマムシがオーストラリアのあるビール瓶をメスだと勘違いして、上に乗っかる現象を発見しました。

Physics Prize(物理学賞)
ハンマー投げ選手が目眩を起こさないのに、円盤投げ選手は目眩を起こすわけ
hilippe Perrin, Cyril Perrot, Dominique Deviterne, Bruno Ragaru, Herman Kingma
(フランス、オランダの研究グループ)

円盤投げ選手のめまいがどこから来るのか。加速、視点、頭部の動きなどを徹底的に調べました。

Mathematics Prize(数学賞)
予測や計算するときは慎重にしようということ
世界の終わりを予言したいろんな方々

Dorothy Martin(アメリカ):1954年に世界が終わると予言
Pat Robertson(アメリカ):1982年に世界が終わると予言
Elizabeth Clare Prophet(アメリカ):1990年に世界が終わると予言
Lee Jang Rim(韓国):1992年に世界が終わると予言
Credonia Mwerinde(ウガンダ):1999年に世界が終わると予言
Harold Camping(アメリカ):1994年9月6日に世界が終わると予言

Peace Prize(平和賞)
装甲車で高級車を踏みつぶすことで違法駐車を解決
Arturas Zuokas(リトアニア市長)

リトアニア市長みずからが装甲車に乗り込み、高級自動車を踏みつぶすデモンストレーションをすることで違法駐車問題を解決しています。(公式動画はこちら[Link]

Public Safety Prize(公衆安全賞)
高速道路で定期的に目が見えなくなるときの安全性について
John Senders
(トロント大学・カナダ)
1秒間隔ほどで自動的にバイザーが上がったり下がったりする機械をつけて高速道路を運転しその安全性を検証。実験は1967年、ボストンのRt128で行われました。

(写真はリトアニア市長が笑顔で高級車を踏みつぶすところ)

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