全チャンネル同時録画レコーダー「SPIDER」を5ヶ月使ってみて考えたテレビの終わりの始まり

2012.09.06

この5ヶ月は「テレビの楽しい」はどこにあるのだろうと考えていた5ヶ月間でした。

2012年4月のはじめに先行モニターとして参加させていただくことになった地デジレコーダー「SPIDER」。地上波全チャンネルを1週間(画質を落とせばそれ以上)録画することが可能な量のハードディスクを内蔵したレコーダーが、いろんなことを考えさせてくれたのでちょっと自分の思考整理も兼ねてまとめておきます。

 

テレビから時間という制約が完全になくなって起きたこと

「SPIDER」を設置して最初のうちはそれこそ狂ったようにテレビ(地上波)を見てました。毎日自宅に戻ってからそれこそ朝までテレビを見続けて寝不足になるぐらい(笑)。

おかげで見そびれていた「相棒」のシーズン5、6を見ることもできたし、久しぶりにみた「流星の絆」の戸田恵梨香もかわいかったしw。

でも時間が経つにつれ不思議なことにだんだんテレビを見なくなっていったのです。もちろんそれなりには見ているし、面白そうだから後で見ようと保存しておいたりもするのですが、それも見ないことが増え、視聴時間は確実に減っていきました。

 

本当に見るべきものはどこにあるのだろう

最初のうちはネットでちょっと話題になったものを後追いで見たりできて「全録ってなんて便利なんだろう」と思ったりもしたのですが、後から思い返すと本当に見るべきものだったかというのは怪しいところ。見れる道具があったからネタとして見ただけという感じかもしれません。

結局のところ、事前に番組表などで気になっていたもの以外で本当に見てよかったと思ったものはほんの少し。それも後から考えてみれば、別に見なくても困らないものばかりでした。

タモリ倶楽部の空耳アワーで久しぶりにジャンパーが出た回を見れたのは幸せだったけど(笑)。

 

見るものがある幸せと、見たいものが多すぎる不幸せ

わが家では地上波以外に、Hulu、スカパーHDを利用しています。
そして本やマンガを読み、インターネットを見て、ゲームを楽しみ、時々TSUTAYAで映画を借りて、SPIDERには地上波1週間分が詰まっている。。。

見たいものが山積みです。高く積み上がりすぎて崩れてきそうです。

「君は1日24時間をどう使って生きるんだい?」

SPIDERがやって来てからというもの、ずっとそんな問いを突きつけられているような気がしています。莫大なコンテンツの海に放り込まれたことで、何かを見るためには何かを諦めないといけない。そんな当たり前のことが明確になってきたのかもしれません。

常に何かしら見たいもののストックがあることは幸せですが、見たいと思っていたものが多すぎていつまでも見ることができないのはちょっと寂しいものですね。

 

テレビの楽しいはどこにあるのか

たくさんのコンテンツの中から自分が楽しいだろうと思うものをちゃんと流されずに取捨選択するように意識することになった結果、見えてきた「テレビの楽しい」は意外なところにありました。

それは「録画しないで見るテレビ」。

わざわざその時間にテレビの前に座り、SNSに書き込みながらみんなと一緒に見るテレビです。同じ映画館にいるみたいな一体感が作り出す高揚感、歌舞伎役者に大向こうから「○○屋!」とかける楽しさはきっとこんな感じなのかもしれません。

私は街頭テレビにみんなで群がって力道山を応援していた時代を知りませんが、インターネットという街頭にみんなで群がってワーワー言うのがこれからのテレビの残り少ない楽しみ方なんじゃないか。そんな風に思うのです。

 

SPIDERはテレビを救えるか

最後に、全チャンネル同時録画レコーダーSPIDERについても少し書いておきます。

このSPIDERがあることで、わが家では24時間1週間8チャンネル分(1344時間!)の地上波が常に見れる状態になっています。

目下の課題はこの1344時間ものテレビ番組の中から見たい番組を探す方法です。放送時間を知っている番組ならともかく、それ以外を探す場合、頼りになるのは検索機能ぐらい。SPIDERの検索機能は出演者や番組のコーナー内容まで驚くほどきめ細かい検索をすることができるのですが、それで検索した番組が、自分にとっての「面白い番組」とは限らないのが厄介なところなんですよね。

またTwitterと連動したソーシャルな仕組みもありますが、まだモニター期間で参加者が少なく、自分と感覚が合う人が少なかったり、リモコンで文字を打ちこむのがめんどくさかったりであまり利用していません。

 
SPIDERの目指す「全録を前提とした家庭用の検索およびソーシャルサービス」がうまく機能して、私の知らない素敵な番組が簡単に見つけられるようになれば、テレビだって面白くなってくるとは思うのです。

つまらないテレビ番組ばかりになってしまった今だからこそ、たくさんの石の中から一つの玉を見つける方法として、SPIDERの今後には期待しています。

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