劇場版「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ」は大いなる蛇足か、それとも。。。

2013.04.22

STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ

もし早めに新宿に行かなかったら、もし打ち合わせ時間が急に変更されなかったら。。。映画館で見ることはなかったのかもしれません。

「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」はゲームもやったし、TVシリーズも楽しく見たけども、わざわざ映画館に行って見るほど好きかというとそこまででもなく、というか映画をやってることを知ったのは打ち合わせ時間が2時間ずれて、仕事場に戻るには微妙な時間をどうしようかと考えながら歩いていたら、世界堂へ向かう道の途中に「角川シネマ新宿」なんていう映画館ができていて、あれ「新宿文化シネマ」はどこへ行ったんだろうとちょっと覗きこんだから。

 
いつの間に角川に買収されたんだろうなんて思いながらポスターを見たら完全新作であの続きなんて書いてあったので、たまにはこんな時間の潰し方もいいかなというひどく消極的な理由で見ることにしてみたわけです。
※2006年新宿文化シネマ跡地に新宿ガーデンシネマが誕生。2008年角川シネマ新宿に改称
(以下ネタバレを含みますのでご注意ください)

 

先に結論から書いておくと「これは蛇足」という評価なんですが、それでもまあ個人的には許せる範囲の蛇足。DVDに収録された「横行跋扈のポリオマニア」みたいな後日談ではない本気の続きをちゃんと作ろうとしたらこんなアプローチになりましたという映画で、いろんなところで無茶してる感じでしたけど、あっという間の楽しい89分間でした。内容的にはあと30分あったらもっといいものになったような気がします。

 
STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ

この映画は、ゲームやテレビのお話から1年後の2011年の夏が舞台。「様々な世界線で強烈な体験をしてきた影響でシュタインズゲート世界線(以下SG世界線)にその存在を留めておけなくなってしまった岡部倫太郎を救い出すため、牧瀬紅莉栖が2005年にタイムトラベルしてファーストキスですべてをぶっ飛ばす」というお話です。短くまとめると身も蓋もないんですが、長くしても身も蓋もないんです。

 
「これは蛇足」と評価した点は今回のお話の根幹「他の世界線での強烈な記憶が、SG世界線での存在を否定して、本人をすぐそばのR世界線へ移動させてしまう」という基本設定のせい。ここがしっくりこなかったんですよね。
私はよく訓練されたSF好きなので(笑)、そういう設定なのね。と、とりあえず横に置いてまあ楽しく見てしまいましたけども、タイムトラベルを使ったストーリー的な面白さを期待していた人にとっては蛇足どころか、完全な駄作と映るんじゃないでしょうか。

 
結局のところ、この設定を無理やり理解しようとすると、前作の設定である観測者を中心に世界線が収束する「アトラクタフィールド理論」が邪魔をするわけですが、存在しない世界線の記憶(起きなかった未来、もしくは岡部だけに起きた現実)までもがデジャヴという形で様々な人の意識下に現れるのなら、それぞれの観測者(今回の場合、岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖)ごとに世界が収束して一時的にパラレルワールドが生まれていた。と考えてしまうのも乱暴だけどおかしくないのかもしれません。観測者としての岡部が壊れていたというのもありでしょうし、前の世界線の記憶を維持できる「リーディング・シュタイナー」が暴走したため、SG世界線を中心に世界は収束したまま本人だけ隣のR世界線に迷い込んだ。ということにして納得することにしてみるのもいいのかも。まあどちらにしても正解は分かりそうにありませんが。。

 

ストーリー的には、岡部倫太郎がSG世界線を本来の世界線だと認識してめでたしめでたしなのですが、ファーストキスの相手(よくそこを拾ってきたなぁ)と鳳凰院凶真誕生の秘密を無理やり盛り込んだことで「STEINS;GATE」の外せない物語となったのは間違いありません。本編というよりも長く豪華なエピローグといったほうがいいのかもしれませんね。特にキャラ目当ての人にはオススメの映画だと思います。
 
ツンデレ好きとしてはちょっとツンが足りなくて残念でしたけども。。。ね(笑)

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