NTTドコモが契約者の位置情報などが分かるビッグデータを販売するというので、断ってみた
2013.09.09
NTTドコモが「モバイル空間統計」の実用化とそのデータの販売を10月から開始するとのこと。
この「モバイル空間統計」とはざっくりこんな仕組み。
携帯電話ネットワークは、携帯電話がいつでもどこでも電話やメールなどを着信できるように、各基地局のエリア毎に所在する携帯電話を周期的に把握しています。
(NTTドコモホームページ:モバイル空間統計に関する情報より)
これに所有者の情報である性別・年齢・居住エリアを加えて、いつどこにどんな人がどのぐらいいたかを推計するのがこの「モバイル空間統計」です。
これまでも防災計画などのために使われていましたが、これを今度は企業などへ販売することになるようです。
実際に販売されるデータはある程度加工され個人を特定出来ない仕組みになっています。
「モバイル空間統計」は、携帯電話サービスをお客様に提供する過程で必要となる運用データの一部(携帯電話の位置データおよびお客様の年齢、性別、住所)に非識別化処理、集計処理、秘匿処理をドコモ内部で実行し作成する、お客様のプライバシー保護に配慮した統計情報です。
(NTTドコモホームページ:モバイル空間統計の実用化および携帯電話ネットワークの運用データ利用について)
個人情報には非識別化処理、集計処理、秘匿処理が施されるとのことですが、性別、年齢、大まかな住所などは含まれるとのこと。1月2日3時、ある場所に杉並区在住の40代の男性が50人いた。なんていうデータが作られて、特定の企業に売られていくというのはあまり気持ちのいいものではありません。
ホームページにこんな記述があったので、とりあえず利用停止手続きを取ってみました。
お客様のご希望により運用データを「モバイル空間統計」から除外する「利用停止手続」を行うことも可能です。
(NTTドコモホームページ:モバイル空間統計の実用化および携帯電話ネットワークの運用データ利用について)
ドコモの携帯から「151」に電話して「0番:その他」をプッシュ。モバイル空間統計の利用停止手続きをお願いして個人確認用の4桁の暗証番号を打ち込むと「安心ホットライン」に繋いでくれて手続きが完了する流れ。
私のときは「安心ホットライン」が混み合っていたため、ドコモからかけ直してもらい(なんと2時間待ち)、私と妻のデータを「モバイル空間統計」から除外してもらいました。
実際のところ、ある程度集計されてしまえば困ることもないでしょうが、それでも記録・販売されて気分がよくないのも事実。たくさんの街頭カメラだけでなく、携帯電話からの位置情報で記録される未来について考えるとなんだかとても息苦しいので、断れるものは積極的に断っていきたいなぁと思う今日この頃です。
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