ありきたりなストーリーなのに最高かよ!「LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)」を観てきました
2017.03.15
惜しくもアカデミー賞はのがしたものの、その前評判の高さから気になっていた「ラ・ラ・ランド」。
ちょうど平日に時間が取れたのでTOHOシネマズの日に劇場に足を運んできました。
3月12日0時ちょうどにネットで席を予約したので、ど真ん中のいい席が取れました
ロサンゼルスが舞台で、カフェでバイトをしながら女優を夢見る女と自分の店を持ちたいジャズピアニストの男のラブストーリー。恋に落ちたり、夢に挫折したりという、ストーリーだけざっと書き出そうとしてみると、古今東西書きつくされてきたようなよくあるお話で。。。(それだけ恋と夢が人生の根源的なテーマであるということなんだろうけども)月9とかにもあるんじゃないかと思うほど、とにもかくにも普通。
そんな普通の話なんだけど、気がつくとその世界に引き込まれ、終わる頃にはこれいい映画だなぁと感動してる自分がいるという不思議。前作「セッション」でも感じたんですが、デミアン・チャゼル監督はその話の世界に引き込むのが圧倒的に上手いですねー。
オープニングはハイウェイミュージカル。一曲丸々長回し!
渋滞のハイウェイで「Another Day Of Sun」が流れると突然みんなが車から出てきて踊り出すというオープニングでガツンとやられ、エマ・ストーン演じる女優志望のミアと、ライアン・ゴズリング演じるジャズピアニストのセバスチャンの出会いがまたちょっと憎い演出で描かれて、もうこのあたりでこの映画絶対好き!ってなってました。
キービジュアルともなっているグリフィス・パークでの6分にも及ぶ長回し
2人のやりとりがセリフだけでなく、豊かな表情のやりとりで描かれ、そこにミュージカル要素が入って、これでもかというぐらいのカットせずにカメラを回し続ける長い長い長回し。La La Landという単語を辞書で引いてみると「陶酔感」とか「我を忘れた境地」とかそんな意味らしいのだけど、まさに La La Land! いろんなシーンと曲とミュージカルを積み重ねて、徐々に二人の距離が縮まっていくところはひたすらニヤニヤしてました。
夢を語り、愛を語り、関係を育むカットはこれでもかというぐらい長回しで、挫折したりケンカしたりとギクシャクしてるときの細かく細かく切れるカメラワークとの対比も良かったし、エマ・ストーンの大きな目が印象的で、セリフがなくても目がそれ以上に語っている感じなのもいいし、彼女が夢を掴むきっかけになった叔母さんのセーヌ川エピソードもぐっと胸を打つし、前作「セッション」の鬼教師役だったJ・K・シモンズが出てきてニヤリとさせられたりと、まあとにかく最高でした。
雨に唄えばやBroadway Melody of 1940 へのオマージュが随所に見られるラストシーン
音楽と映像にやられっぱなしでたっぷりその世界に入り込んだ状態で迎えるラストシーンはもう圧巻の一言。理屈こねくり回して細かいところもう一回見たいと思うような映画が多いなかで(それはそれで好きだけど)、シンプルに感情を揺さぶってくれる素敵な映画でした。個人的には人生ベスト10に入りそうな勢いで大好きです!
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