変わった?変わってない?NASA宇宙服の歴史
2010.03.13
人類が宇宙へ行ってからもうすぐ50年。
50年で地上のファッションはずいぶん変わったけど
宇宙服ってどうなんだろうと調べてみました。
マーキュリー計画(1959-1963)
アメリカ初の有人宇宙飛行計画。
地球の周回軌道上に宇宙飛行士を送り出しました。
アポロ計画(1965-1966)
アポロ計画のための技術開発計画。
ランデブーやドッキング、宇宙遊泳などを実験、
室内用の与圧服(右)と船外活動用宇宙服(左)が
誕生したのはこの計画から。
アポロ計画(1961-1972)
人類初の月面着陸計画。
アームストロング船長とオルドリン飛行士が
月面に降り立ちました。
スペースシャトル計画(1977-2010)
多目的宇宙輸送計画。
衛星や国際宇宙ステーションへの交代要員など
さまざまな物資を運搬しています。
こうしてみると、基本デザインは
そんなに変わってないのですね。
ちなみにマーキュリー計画の宇宙服は
内側がネオプレンコートナイロン、
外側がアルミニウム加工のナイロンとシンプル。
最新の船外活動用宇宙服はかなり複雑で
宇宙服は、冷却下着の3層及び気密を保つ2層と宇宙環境からの保護を目的とした9層の、全部で14層の生地で構成されており、ナイロン、ダクロン、アルミ蒸着マイラー(ポリエステルフィルム層)、ゴアテックス/ノーメックスなどの素材が使われている。
(JAXA 宇宙服と衣服素材より)
とのこと。
お値段は生命維持装置を合わせて1着10億円!だそうです。
(JAXA よくある質問&回答集より)
また2020年の月面基地建設計画の宇宙服の
アーティストコンセプトはこんな感じなんだとか。
うーん、印象は変わらなそうですね。
(via NASA Evolution of the Spacesuit)